2021/09/24 10:19

回数券作成講座_回数券印刷用紙 

回数券印刷の用紙には、ツヤのあるコート紙やツヤ消しのマット紙などがあり、回数券作成に慣れていないお客様は、ついツヤのあるコート紙で回数券を印刷してしまうことがあります。

でも、実はコート紙は回数券には一番不向きな回数券用紙なんですよ。

回数券の用紙は、取り扱いや管理に便利なものを選ぶ

回数券を印刷するときの用紙を選ぶ基準は単純。

基本は、取り扱いや管理がしやすいかどうかだけです。


用紙の特性を知ろう

紙には各々特性があり、その特性を知ればどんな用途に向いているのかがすぐに分かります。

▼ コート紙

つやのあるコート紙は、印刷用紙の王様と言ってもいいほど。
大量に使われるために値段も安いのですが、紙にコシがなくスタンプを押したりペンで字を書くのにも向いていいないという欠点があります。

▼ マット紙

デザイナーさん御用達のマット紙は、落ち着いた雰囲気としなやかな手触りの高級紙。
値段が高いことと、コート紙と同じようにスタンプなどが押しにくいのが数少ない欠点です。

▼ 上質紙

艶出し加工をしていない上質紙は、発色という点では他の用紙に劣りますが、紙にコシがありスタンプなどが押せるという、チケットや回数券にとっては便利な特性を持った紙です。


回数券には、スタンプを押せたり書き込みができる上質紙が便利

回数券やチケット等は、通常のチラシと比べて何度も出し入れされたり、場合によっては文字を書き込まれたりするという、使われ方に特徴がある印刷物です。

そのため、表面加工してあるコート紙やマット神では、何度も繰り返し扱っているとすぐに用紙が傷んでしまいます。

また、回数券には使用期限や店名、日付などのスタンプを押すことがよくありますが、コート紙やマット紙ではインクがにじんでしまい、日にちがわからなくなってしまうこともよくあること。

特に、スタンプは偽造防止にも役立ちますから、回数券印刷にはスタンプの押せる上質紙での印刷が最適だということになります。


使用回数の多い少額券は薄い紙で、高額券はマット紙がオススメ

食券や割引券的な回数券は、使用頻度も高く金額も少額なために薄い紙で支障はありません。

でも、1枚で1,000円以上もするチケットが何枚も綴られた回数券の場合はそうはいきません。

2,000円券が5枚綴られただけでも、10,000円という金額に達してしまうことを考えれば、諸注意を書くために表紙をつけたり、使用中に破損しないように少し厚い紙にする必要が出てきます。

回数券は、その金額で使用するお客様側での取り扱いの仕方が変わってくることを考えて、使いやすい紙や使うことで支障が出ない紙にする必要が出てきます。

そのようなことを考えると、少額の回数券は薄くてもコシのある上質紙で、高額でプレミアム感をだしたい回数券の場合は、発色もよくコシもあるマット紙で作るのが最適といえるのではないでしょうか。