2021/09/21 09:43

タイトルデザインのどこが問題なのか

office系のワードエクセルは、ビジネスシーンでなくPTAの会報や家庭での家計簿としても活躍する万能ソフト。

そんなoffice系のソフトのハウツー本に、最近一つの傾向が見られるようになりました。

それが「ワードアートでタイトルは作らない」というもの。

office系のソフトに標準装備されているデザインコマンドワードアートですが、この機能は、デザインとして見た場合、はっきり言ってひどすぎます。

実際、実例を見てみればその問題点は一目瞭然です。


このタイトルデザインに疑問をもてなければ、そちらの方が問題?

ワードアートタイトルデザイン_01

ワードアートタイトルデザイン_03

ワードアートタイトルデザイン_04

わざと変わったエフェクトを選んだわけではありませんが、それでもタイトルとしては読むことすら大変なモノばかり。

これを修正して回数券のタイトルとして使うとしたら、相当な努力が必要になります。

なぜ、ワードアートはこんなデザインになってしまうのでしょう。

実は、そこにこそタイトルデザインの基本原則が隠されているんです。


ワードアートの理屈

ワードアートの目的は文字を装飾することでしかありません。

そのため、「そのエフェクトでどのような効果があるのか」や「タイトルとしての魅力はどうなのか」など、タイトルデザインの目的と言う部分は一切考慮されていません。

料理に例えるならば、美味しさなどは全く考えずに、ただ味さえついていればと調味料を適当に入れた料理のようなもの。

そんな料理がおいしいわけはありませんよね。


タイトルデザインの3原則

しかし、反面教師とはよく言ったモノで、この無計画なエフェクトが、タイトルデザインの基本的なポイントを教えてくれてもいるんです。

▼ タイトルは真っ直ぐに

タイトル01

真っ直ぐ書かれていないタイトルは、なんとも不安定この上なく、なおかつインパクトも弱いですよね。

▼ 装飾はバランスに気をつけて

タイトル03

影付きのタイトルにパースをかけて、さらに文字にはグラデーションが施されています。
過ぎたるは何とやらで、ただただ読みにくいタイトルにしあがっています。

▼ 色使いこそデザインの基本

タイトル04

目立つか目立たないかではなく、デザインコンセプトに沿った色使いをするとことは、デザインの基本です。


回数券のタイトルは、商品イメージに沿ってデザインしましょう

回数券は券面が小さいために、タイトル部分がデザイン要素の80%を占めていると言っても過言ではありません。

それだけに、タイトルデザインがそのまま商品やサービスを表すことになりますから、商品やサービスのイメージにあったデザインにするのは必須。

タイトルは目立つことが重要ではありますが、目立つことが目的ではないことを理解してデザインしましょう。